Visa Everywhere Initiative、世界のフィンテック企業に2018年プログラム参加を呼びかけ

03/05/2018

顧客・パートナー企業に対する発掘メカニズムを備えるスタートアップ企業対象の体感型グローバルプログラムを強化

 

2018年2月28日、スペイン・バルセロナ — Visa(NYSE:V)は本日、2018年のVisa Everywhere Initiative(VEI)をさらにダイナミックなプログラムに強化することを発表しました。これにより、新規の参加国が増え、参加者への支援が拡大されることになります。Visa Everywhere Initiativeは、グローバルなイノベーションプログラムで、将来のビジネス課題の解決、商品提案の強化、Visaの巨大なパートナーネットワークへの先見的解決策の提案という3つのチャレンジをスタートアップ企業に呼びかけるものです。

 

2018年に開始されるVisa Everywhere Initiativeは、さらに広範なアプローチを採用し、プログラム参加者に各地域固有のチャレンジを提示し、デジタルコマースソリューションを推進します。今年のプログラムは、以下のアップデートが含まれます。

  • 国/地域ラインナップ拡大:2018年の登録地域は5大陸に広がり、2つのプログラムを米国で3月19日、ロシアで3月15日に開始します。Visa Everywhere Initiativeのラインナップには以下の地域が含まれます。

     

    • 北米:米国、カナダアジア
    • 太平洋:タイ*、ベトナム*、中国
    • ラテンアメリカ:メキシコ、コロンビア、ペルー、チリ、ブラジル、アルゼンチン
    • 欧州、中東:ロシア*、その他の欧州の国を追加予定
    • アフリカ:サブサハラアフリカ*

 

  • 新規参加者:Visa Everywhere Initiativeでは、次世代のイノベーター育成を目指して、学生に焦点をあてた3つのイニシアチブを新たに追加しました。欧州におけるジュニア・アチーブメントとのパートナーシップ、ロシアの2018年VEIプログラムでの学生参加、そして北米でのノースウェスタン大学の「MMM」学生プログラムとのパートナーシップです。 

 

  • ダイナミックなスタイル:このプログラムは従来の各国の競争スタイルを超え、スタートアップ企業は、さまざまな形でVisa Everywhere Initiativeに参加できます。例えば、Visaのイノベーションセンターのグローバルネットワークでの集中ワークショップ、Visaのグローバルパートナーおよび各地域コンペティションにおけるネットワーク構築の機会などです。

 

  • 革新的な概要:VisaのInnovations for a Cashless Word: Consumer Desire and the Future of Payments(英語のみ)報告書にある通り、スタートアップ企業は、フィンテック分野を形づくるグローバルトレンドをサポートするために、今日のグローバルおよび各地域のビジネス環境における最大の課題に対応するための解決策をとりまとめます。例えば、ラテンアメリカにおけるデジタルペイメントへのアクセスの拡大、北米における会話型コマースソリューション、アジアにおける旅行者のためのクロスボーダートラベル、欧州におけるオープンバンキングソリューションなどがあげられます。 

 

  • サポートの架け橋:上位の参加者には賞金のほか、Visa Developer
    PlatformでのAPIを通じたVisaの商品・サービスへのアクセス、Visaエキスパートによる助言とサポートに加え、銀行、加盟店、政府各部門にわたる主要なフィンテックアクターとの交流機会を提供します。

 

Visaのイノベーション・ストラテジック・パートナーのシニア・バイス・プレジデントであるShiv Singhtoは、次のように述べています。「Visa Everywhere Initiativeはユニークな位置づけにあり、新しい技術を特定・サポートし、デジタルコマースにおける今日の最大の課題に適用することを支援します。確立されたイノベーションの中心地への地理的距離はもはや問題ではありません。世界のいたる所から素晴らしいアイデアが寄せられており、このことが、Visaとパートナーが、もっとも有望なスタートアップ企業と協働することを可能にしているのです。」

 

2015年の開始以来Visa Everywhere Initiativeは、130以上の入賞者に100万ドルを超える賞金を授与し、助言を行ってきました。入賞者は、将来の限界を越えることを目指す企業から、迅速な現実の決済の実行を実現しようとする企業までさまざまです。このような企業の1つがLISNRです。LISNRは2016年の米国プログラムの受賞者で、Visaとアジア太平洋のパートナーとともに、音声による決済転送方法を研究しています。

 

LISNRのCEOであるRodney Williams氏は、次のように語ります。「Visa Everywhere Initiativeは、最初に、決済などの金融サービスのユースケースに対する音声サポートの可能性を切り拓いてくれました。そして過去数年間にわたり、当社はVisaとの密接な協力のもとにこのコンセプトを検証してきました。音声データによる非接触決済という未来に興奮しています。」

 

また、Visaは、コマースエコシステムの限界に挑戦するIncreaseCard(ラテンアメリカ)、QPal(中東)、EasyShare(アジア太平洋)、HopOn(欧州)、Losant(北米)といった以前の受賞者とも協力を続けています。

 

「Visa Everywhere Initiative」の2018年ラインナップに関する詳細、参加方法、参加条件については、https://usa.visa.com/visa-everywhere/everywhere-initiative.htmlをご覧ください。

 

* 2018年Visa Everywhere Initiativeにおける新規参加国